◆◇概要◇◆
2018.10.2~2019.1.19のバックパッカー旅行中、日記をほぼ毎日つけていました。
それに加筆・修正し、晒して供養しようというものです。
旅の始まりで気持ちが昂りおかしくなっている。
初期のレポ漫画があったのでリンク貼り付けます。
この頃は漫画を描いてブログに載せようという気概があったようです。
今は無いので日記を晒していくスタイル。
2018.10.2(火)
◆出発前 成田空港にて
あーーー死ぬかと思った。21:20のフライトで、19:00過ぎに余裕でチェックインしようと思ったら、帰りの飛行機か国外へ行く証拠がなければオーストリアに入国できないかもって言われて。えええええええええええええってなって。聞いてないよおおおおおおおってなって。慌ててバスの予約して。震える手で何度も打ち間違えて。でもどこかで、ああ私って切羽詰まったらこうなっちゃうんだ、って冷静に考えてる自分も居たりして。予約確認メール待ってる時は永遠に感じられた。無事に予約できて、チケット発行できて本当に安心した。終わってからもすごいドキドキして震え止まらなかったし、息切れしてた。
◆飛行機 成田→イスタンブール乗り換え→ウィーンへ
知らんおっさん座ってるううううそそそそこわたしの席いいいいい
と思ったけど、案外にこやかに対応してくれて良かった。通路側の恰幅の良いおじさんはぶっきらぼうだけど。
飛行機に乗り込んでからはすごく複雑な気持ちだった。楽しみなような不安なような、わくわくするような寂しいような、にやけるような泣きそうなような。浮かれてるような憂鬱なような。いろんな気持ちがぐるぐる渦巻いて苦しかったんだけど、離陸直前、窓からの景色を見てそれが一気に吹っ飛んだ。夜の真っ暗な滑走路に沿って、道標の青いライトが遠くまで並んで灯っている。青い光の道を進む飛行機。徐々に機体がスピードを上げながら傾き、やがて離陸。街の明かりがだんだんと目線の下へ、小さく遠くなっていく。ぼーっと眺めていた。ただただ美しいと思った。我に帰って気づいた。さっきまでのもやもやした気持ちを一瞬忘れていた。心奪われるとはこういうことか。圧倒的なもの、心動かされるものの前では、それまでの感情が全て持っていかれるのかもしれない。そしてこういうことが、きっとこの旅ではしばしば起こる。期待が膨らむと同時に、覚悟しておかねばと心に刻んだ。この旅は、1人だからこそ気づけることがたくさんあるに違いない。
機内食美味しかった。メインのタラとジャガイモ、味薄っす!!と思ったけど塩と胡椒別添えで、かけたら美味しかった。全体的に全く癖がない。そしてムースめっちゃうまい。酸味と程よい甘み。一気に食べた。疲れてたことに気づいた。酸っぱいものがしみた。
夜のフライトって暗いし、東に行くならずーっと夜を追いかける形になるし、雲とか青空とか街並みが見える昼と違って面白くないと思ってた。でも今日で全部払拭された。夜いい。夜景が素晴らしい。飛ぶ位置が低かったのか雲が無かったのか、ところどころで街の灯が見えた。あの光は何だろうと思って位置情報を確認すると、ソウルとか、私の知らない中国やモンゴルの街だったりして、ああ私今この上を飛んでるんだなぁなんてぼんやり思った。また、どの辺りだろうか、雲の上にいて、ふと窓の外を見ると目の前に星空が広がっていた。いつもは見上げて眺める星々だけど、今はほぼ目線の高さにオリオン座や流れ星があって、まるで現実味が無かった。自分が今宇宙の手前にいることに気づいた。
トルコのイスタンブール空港到着。約10時間のフライトだったが、トータル1時間半くらいしか眠れなかった。頭は靄がかかっているようでいて、どこか覚醒している。疲れて眠いのに、簡単には寝付けなさそう。そんな心身の状態で、国際線乗り継ぎ。心配だったけど、寝ぼけたままでもあっけなく終わるくらいどうってこと無かった。みんなについて行って並んで審査して荷物見てハイ終わり。拍子抜けだったが、1つ心配事が減って良かった。全て終わった時点で午前4時半。次のウィーン行きの便を確認すると、8:10ウィーン行きがちゃんと載ってる。良かった。でも搭乗ゲート決まってない。どこにいればいいんだ。とりあえず仮眠を取る場所を探す。人はまばら。みんな死んだように眠ってる。死屍累々。私もその一因になる。寝ておかねば。比較的空いていて、欧米の女の子グループ3人がいる近くにした。カバンを枕にして横になる。眠れない。そうやってゴロゴロしているうちに、いつのまにか寝ていた。起きたら6時過ぎ。1時間くらい寝たようだ。さっきより格段に頭がはっきりしているのが分かる。起きて、ウィーン行きの搭乗ゲートを探す。掲示板を見ると、ゲート番号が決まっていた。211。心で番号を唱えながら、211を目指す。歩いているうちに、この空港がとんでもなく巨大で、とんでもない数の人がいることに気づいた。広大過ぎる。人多すぎる。人種のるつぼすぎる。店ありすぎる。朝6時に賑やかすぎる。空港が1つの都市のようだった。211に向かって歩いて行くと、この国際線の中心の一番カオスな場所を通り抜けた。煌びやかな店舗が立ち並び、人口密度も圧倒的に高い。私が最初にいたところは、この大都市の端っこだったんだろうな。中心を通り抜け、やがて少し落ち着いた雰囲気の場所に来た。人も少なめ。スタートから15分、やっと211に着いた。1時間ほどゲート近くのベンチで過ごした後、トイレへ。ついでに念のため私が乗る便を掲示板で確認する。211。…無いやんけ。焦った。落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせながら目を皿のようにして探すと、あった。206。ゲートが変わっていたようだ。しかもここからかなり近い。良かった。再確認しておいて正解だった。ところで、先程から日本語が全く聞こえない。飛行機降りた直後にはたくさんいた日本人の皆さん、どこ行ったんだろう。心細い気持ちはもちろんあるけど、ちょっと気楽なところもある。そんなこんなで飛行機に乗り込み、ウィーンへ向かう。
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