諸国漫遊

隙あらば放浪したい

【ザルツブルク】美しき音楽の聖地で、おじさんと繰り広げる死闘。2018.10.9②

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◆◇概要◇◆

2018.10.2~2019.1.19のバックパッカー旅行中、日記をほぼ毎日つけていました。

それを加筆修正し、晒して供養しようというものです。

 

前回ザルツブルク散策の続き。そして今回の記事は閲覧注意です。おじさんにこねくり回される描写があります。また、私の取った一連の行動も、決して褒められたものではないです。被害者のような語り口になっていますが、自業自得だったことは百も承知です…。おじさんの純情をもてあそび、はっきり断らず思わせぶりな態度をとった私も大いに悪いのですが、おじさんもかなりの変態でした。注意喚起にでもなれば幸いと思っているので、大丈夫そうな方だけ良ければお付き合いください…。

 

【あらすじ】

ザルツブルク観光中、見知らぬおじさん(カールさん・仮名)に話しかけられる。楽しくおしゃべりしていたら、一緒に行動する雰囲気になってしまった…。

↓前半の日記はこちら。

www.shokokumanyu.work

 

10/9()

さて次はどこ行く?と自然に切り出すカールさん。え、一緒に行動すんの?でもいい人そう。笑顔が素敵。ドイツ語も翻訳してくれるし。実際、すごく親切にしてくれてるし。では街を散策しようということで、おじさんの案内で街をテクテク歩く。途中、モーツァルトの生家行く?と聞かれ、行かないと言うと、じゃあ別の所に行こう!と案内される。いつの間にか腕を掴まれて、半ば連行といった雰囲気。なにこれ、大丈夫なやつ?ちょっと不安になる。

 

途中、トイレに寄りたいと言って、個室に入り少し落ち着いて考える。いや私このあと聖ペーター教会行くつもりだったし。1人で見たいし。よし、断ろう。意を決してトイレから出ると、おじさんが笑顔で待っててくれた。その少年のような弾ける笑顔を見ると、断るのを躊躇してしまった。その代わりと言っては何だけど、これからどこに行くの?と口から出る。ミラベル宮殿だよ!まあ、そこなら元々行くつもりだったし、いっか。ついて行く。おじさんはまた自然に私の手を取り、肩を抱く。おい、大丈夫かコレ。善良そうなおじさんに見えるけども。これがヨーロッパ流の親愛の証だろうか。いや、これは下心のやつだな。確信するが、ノーと言えない日本人、見事に流される。

 

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来たかったミラベル宮殿、綺麗だったんだけど、おじさんがベタベタしてきて集中できない。手を繋いでくるので、カメラを両手で持って手をガード。でも腰に手を回してきたりする。やりおる。

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※この写真を撮っている間もずっとベタベタしてくるおじさん。

途中休憩したベンチでは、話をしながら私の肩を抱き寄せ私の太ももに手を置き私の頭顔首にかけてをスルスルと撫で始める。oh…なんだこの状況。やばいぞ。牽制のつもりで、なぜこんなことをするのかと聞いてみた。はぐらかされた。

 

次の場所へ行こう!と言い出したので、チャンス!ここでお別れしよう!と思い、あなたさっき城に行きたいって言ってたよね?私はもう午前中に行ったから行かない。と伝えると、じゃあ別の場所に行こう!と言って私の手を素早く取り、ずんずん進む。またもや流される私。楽しそうなおじさんを見ると、言いそびれてしまう。いや、それだけではない。だんだんと興味が湧いてきた。このおじさん、けっこう大胆になってきたな。これからどういう手に出るんだろう。この非日常的でおかしな状況が妙に面白くなってきてしまっていた。スリルを味わいたくなってきた。ことの顛末を見届けたくなってしまった。怖いもの見たさってやつだ。その間違った興味が、地獄をみることになろうとは思いもしなかった。

 

おじさんに連れられ、カプツィナー教会カプツィナーの丘へ。少し坂を登ると教会が。教会でもおじさんは私にベタベタ。集中出来ない。外に出て、さらに上に登ろうと言い出すおじさん。この上に何があるの?と聞くと、展望台だよ!いい景色が見られるよ!とのこと。良い景色見たい。ホイホイ付いていく。あほ。素早く私の手を取るおじさん。繋いだ手が汗ばんでいく。離してくれ。坂を登るにつれて、山深くなっていく。少し薄暗い。大丈夫かコレ。でも、周りには観光客や地元の人がちらほら散歩しているので少し安心。かなりの運動。汗が流れる。息が切れる。大丈夫かコレ。2人とも無言で山道を登る。

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そしてついに、展望台へ。たしかにいい景色。写真を撮りつつ、手ぬぐいで汗を拭く。上着を脱ぐ。おじさんが私の手ぬぐいを奪い、首の後ろを拭いてくれた。鞄を下ろすように言われ、ここでやっと金銭の心配をする。油断した隙に鞄をかっさらって逃げる気じゃないだろうな。周りの人もグルだったりして。疑心暗鬼になりながら、警戒しつつ写真を撮った。

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ベンチに座ろうと提案するおじさん。隣に座ろうとすると、おじさんはグイッと勢いよくわたしの腕を引っ張り、自分の膝の上に私を乗せた。あー、これはアウトだ。やめれ。ジタバタする私。ノーセンキュー、ストップイット。繰り返し言うが、おじさん聞く耳を持たない。いい景色だねとか、離さないよーとか言う。ナインダンケ!と叫ぶと、ドイツ語話せるの!いいねぇ!とテンションを上げてしまう。なんだこれ。抵抗するのにも疲れた。体力を消耗してしまい、諦めておじさんの膝に座っていた。おじさんは私の身体中をスリスリモミモミ。なんだこれ。明日僕は近くの湖にいくんだけど、君も一緒に行こうよ。あーやばいぞこれは。いや、明日は予定があるから。そう、明日は何するの?教えたくない。何で〜一緒に行こうよ〜。てか僕と一緒に住まない?僕の街にはヤポンもいっぱいいるんだよ。行かない。え〜行こうよ〜〜〜。あなたは良い人だ。でもそれだけだ。行かない。拒絶する。私は1人で旅がしたい。そんなこと言わないでよ。おじさん結婚してないの?してないよ。君もだろ?そ、そうだけど…。後で気づいた。結婚してるって言えばよかった。抵抗して降りようとするが、おじさんめっちゃ力強い。全然離さない。ジタバタ姿勢を変えるうちに、私をホールドしている右手がおっぱいまで伸びていた。左手は私のお腹のあたりをTシャツをめくって掴んでいる。クビにキスをするおじさん。次第にペロペロ舐め出す。えええええ。なんだこれ。よく初対面の女の首舐めれるな。しかもさっき汗かいてたよ。しょっぱいだろうに。耳まで舐め出す。えええええ。初対面のアジア人女性の耳舐めるって、どういう心境なの。ねぇねぇどういう気持ちなの。すごいね。やめてくれと言いながらおじさんの顔を押しのけて抵抗すると、お腹をくすぐられる。こりゃたまらん。くすぐったくて力が抜けて抵抗できない。やめて、私は空手ができる。わーお、そりゃ怖いね。怖いのはお前だ。アイライクユーとか、アイライクユアフェイスとか囁き出すおじさん。なんだこれ。異国の地、美しい街並みが見える丘の上で、こねくり回される日本人女性(ぱっと見子供)と、そいつを好き放題こねくり回すドイツ人男性(でかいおじさん)。なんだこれ。地獄絵図?シュール過ぎない?非日常的すぎない?これは夢か現実か?面白すぎない?大丈夫????

展望台に人がちらほら来てくれるのが有難い。どうやらおじさんも、人前では手荒な真似はしたくないようだ。人がいる隙を見計らって大きめの声と動作で抵抗し、なんとかおじさんの膝から飛び降りる。帰る!!私は自分のホテルに帰りたい!!とても疲れている!!分かったよ、じゃあこの遊歩道を一周して帰ろう。そんなに時間はかからないよ。景色もいいよ。またもや流される。あほ。でも流石に警戒を隠さず距離を置こうとする。手を取ろうとするおじさんを突っぱね、先に行けと言う。おじさんそれでも掴む。こっちは必死に防御してるのに。じゃれてるだけだと思われてる。やばい。道すがらそんな攻防を繰り返し、いつも負けて捕まる。今日はまるでスポーツしてるみたいだねとか楽しそうに言う始末。誰のせいだよ。こっちは必死なのに。なんだこれ。

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確かに道はよかった。長い長い城壁が続いていた。写真を撮りつつおじさんから離れる。察して距離を置かないようにするおじさん。城壁に窓のような穴が開いていて、あれは何?と聞くと、あそこから的を銃で撃つんだと教えてくれた。日本のお城で言う狭間である。遠く離れた地で、同じような仕掛けがあるのは興味深い。

 

やがて、山と街とホーエンザルツブルク城を望む景色が現れた。時刻は6時、夕暮れ時の青色とオレンジ色の空も美しい。

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今日見た中で一番美しいザルツブルクの街だった。これを見た瞬間、なんだかんだこのおじさんに付いてきてよかったと思ったくらいだった。しばらく眺める。その間もおじさんはベタベタしていたが、気にならないくらい美しい景色だった。おじさんのベタベタに慣れたのもあるかも知れないが。下山途中、隙を見て逃げようと思いつくが失敗。おじさんが目を離した瞬間に走って逃げようとし、木の根っこにつまづいてしまった。大丈夫?怪我はない?心配してくるおじさん。優しい。そんなこんなで二人で山を下りていく。

 

もうすぐ麓というところまで来た。良かった。これで街に出て、バイバイしよう。そう考えたが甘かった。おじさんが、ちょっと休憩しようと言う。近くのベンチに座らされて、またもやおじさんの膝の上へ。鞄とカメラも剥がされる。ここでも下ろしてくれと抵抗する私。でもおじさん、さっきより力強くね?いとも簡単に私の両手を拘束するおじさん。不思議なくらい身動きが取れない。私の抵抗、全然効いてなくね?私の体力が消耗したのもあるか?そこで気づく。時刻は6時過ぎ。ますます薄暗い森の中。さっきまでちらほらいた人影も、今やもう皆無だった。あっっっ。これは本格的にやばい。ヤられる。このおじさんも、森から出る前にケリをつけるつもりだ!!人気が無くなってきたから自分も少々手荒な真似してラストスパートってか!下山したら逃げられるもんね!!うん読まれてた!!ジタバタ抵抗するも、おじさんの力が上回っているため、私の体力を消耗するだけだった。どうしよう。逃げられない。蹴る殴るもできるかもしれないが、逆上されて暴力を振るわれる方が危ない。どうしよう。ああなんでこのおじさんについて来てしまったんだろう。自分の軽率な行動を心から悔やんだ。泣きたくなってきた。いっそ泣いてみようか。いや、そんなことしてもこのおじさんは逃がしてくれないだろうな。どうしよう。何とかせねば。逃げなければ。必死で考えた。よし、無抵抗のフリをして油断させ、隙を見てダッシュで逃げよう。決心した。固く心に誓った。少し力を抜いて、タイミングを見る。その間もおじさんは私を触る揉む舐めるこねくり回す。少しずつ逃げやすい姿勢に持っていく私。しばらくやり過ごす。おっぱいやお尻に伸びる手ははねのける。しばらくやり過ごす。極力無抵抗のフリをする。力を抜き、全神経を集中させて相手の力が緩む瞬間を探す。

 

どのくらい時間が経ったか、どういうタイミングだったか自分でも覚えてないが、今だ!!と思った瞬間が来た。おじさんの膝の上から素早く飛び降り、鞄とカメラをひっつかんで下り坂へと駆け出した。よしうまくいった!と思ったのもつかの間、すかさず追いかけてくるおじさん。ウェイト!ストップ!叫ぶおじさん。待つわけねーだろ。おじさんの追いかけてくる足音に凄まじい恐怖を感じた。こけないようにしながら、必死に走った。逃げることで頭がいっぱいだった。やがておじさんの足音が遠ざかり、聞こえなくなる。それでも私は走るのをやめなかった。少し街に近づいて、人影が見えて来たところで少し歩き、息を整えてまた走った。喉が痛い。血の味がする。でも走った。なめんな。走るのが速かった過去の私と、運動部で鍛えられたガッツに感謝した。それにしても、まだこんなに走る体力があった自分に驚いた。これが火事場の馬鹿力ってやつか。街に出て上着を脱いだ。この色は目立つ。近くに来たトラム風バスに飛び乗り、2駅ほどで降りた。すぐにグーグルマップでホテルまでのバスを調べた。運良くすぐにバスが来て、無事に乗り込む。間違いなく逃げ切った。よく生きてたな私。金目のものも取られてない。奇跡か。なんだこれ。動揺のあまり、バス停を一駅乗り過ごす。降りて歩いてホテルまで帰る。なんか笑えてきた。ところで喉がカラカラだった。途中スーパーに寄ってリンゴとファンタを買う。道すがらファンタをガブ飲み。今まで飲んだファンタの中で間違いなく一番美味しかった。

ホテルに着いて20時。いや散々だった。おじさんに舐められた耳に、感触がまだ残っていた。風呂入ってリンゴ食べて12時に寝た。以下、学んだこと。

・油断した。善良なおじさんだと思った。

・全体的に軽率だった。

・人気のないところに来てしまった。

・断れなかった。断るなら人がいるところではっきりと拒絶!

・途中ヤバイと思ったが、調子に乗った。間違った好奇心を発揮した。

・男性の力には敵わない。

・一人で観光した方が集中できるわ。

 

 

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